古木「は」ここからが正念場


   阪 神 0 0 6 0 1 2 0 1 0 10  
   横 浜 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2


   <戦評>
 中々勝ち星をあげられない投手に勝ち星を献上する事においては中央リーグで右に出るもののいない大洋は、今日も阪神の名前の長い新外人を一人立ちさせることに成功した。先発は相次ぐ炎上でいよいよ首が寒くなってきた顎兄。今日は序盤こそ本調子でなく、折角出した先頭打者を塁上に残して、新外人にプレッシャーをかけてしまったが、3回からはようやく本領を発揮した。
 導火線となったのは枯木。スタメン定着以来、打撃の好調さで相変わらずの駄目守備を誤魔化していたが、いつも以上に非凡なプレイが冴え渡り、溺れかけの顎を溺死に追い込んだ。この回先頭の矢野の当たりは平凡なレフトフライだったが、強風を意識しすぎて落球。矢野を二塁まで進塁させると、あっさり1点を失った顎だが、まだまだこんなものでは終わらない。続く藤本の打球を守備位置を下げてポテンヒットにすると、強肩をアピールしようと三塁の遥か後方に送球。フライをヒットにした挙句、三塁まで進ませたその守備は、まさに超人的。ファンタジスタの名前に恥じないものといえるであろう。
 去年の疲労なのか実力なのか、まるで直球が走らない顎はコレで完全に撃沈。四番、五番と更に連打を浴びてすかさず浜中には3尺球を配給。一昨日の不吉見にも劣らない、電光石火の早業で早々に試合を〆ることに成功した。
 これ以上無駄に投手を使う、森のような采配はしまいと、この試合を投げた組長は4回の2死2、3塁のチャンスを捨てて顎を引っ張る事に。その後も景気よく打たれた顎は、6回を9失点と先日の不吉見に続いて本日の夜行列車で追浜に放逐される事がほぼ確実となった。
 その後は「負けると決めたらさっさと負けよう」と一致団結した打撃陣が淡白な攻撃を繰り返し、気がついたらこのカード4連敗。Bクラス首位を争うライバル以外に勝ってもしょうがないと言わんばかりの試合運びで定位置確保を狙ったが、ライバルアストロも敗れたために悲願の最下位奪取は明日以降にお預けとなった。


   <感想>
 古木はまたやらかしてしまいました。どうしてもこの選手の起用を起用すると、守れない事を前提に点を取りに行く事になってしまいます。今の投手力を考えると打ち勝つしかないような気もしますが、ある程度投手が安定してくるとまた嫌われて控えに回されそうです。
 牛島さんは「守り勝つ野球」なので、よっぽど打撃でアピールするか、大きなミスをしないかの二択になりそうですが・・・。守れるならこんな地位にはいません。今日は一つ良いプレイもありましたが、安定しないのでなんとも。なのでスペの復帰までにしっかり打たないと多村が戻ってきた時に外されてしまいます。
 ・・・なんだか随分と厳しい地位ですが、奮起に期待したいです。


 直球が走らない顎は使えません。こんな内容なら若手使ったほうが多少はましでしょう。それでも先発が足りてないのは確かなので、後一戦様子を見るのかどうか。先日嘘番に「これでは張り合いが無い」と言われ「やるしかない」とコメントしたらしい顎ですが、「やる気が無い」の言い間違いだったようです。
 まあ、顎はもういいです。問題は今週は6連戦なのに先発が全然いないと言う事。秦を今日投げさせてしまっているので、このまま行くと嘘番⇒高宮⇒土肥で先発がいなくなります。岸本・・・はさすがに無いと考えたいのですが、今日でてこなかった事を考えると無いともいえません。追浜は今週2戦だけで、先発が後藤、三橋らしいので、雨野が登板しなかった場合はリョ−タローとお茄子あたりを召集するか?お茄子はもう一戦見てからにしてもらいたいですが・・・。
 ・・・明日嘘番で勝てなかったら勝てる日がない悪寒。