刹那的。いい響きだろ。

 偶然聞いたひぐらしのドラマCDの出来があまりにも良かったので、ついつい衝動買いしちゃいました。散財が刹那的なのはゆとり教育の弊害、ということでお願いします。
 ・・・いや、ゆとり教育云々言うほど若くないですけどね。普通に土曜日も授業あったし。
 
 ただ、これを聞いて感じたのはこの作品をアニメにする事の難しさ。アニメ版も声のイメージは良かったのですが、絵には軽く違和感。展開の端折りっぷりはちょっと受忍限度を超えてる感じ。
 アニメを作る手間はノベルゲームの比ではないのは理解していますが、この作品って発表された当時は「推理物」だったんですよ。(謎解き段階で推理物の禁忌を思いっきり破っちゃったなぁ、という感じはしますが)。
 そう考えると与えられる情報は、必要なものであれ必要ないものであれ、多いに越した事はない。そしてまともに推理しようと思うならある程度まとまった時間も欲しい。(推理の練り直しなどもあるから)。色々事情もあるのでしょうが、今現在放映されているアニメ版は情報を絞りすぎている感も強いし、何よりも展開が早すぎるのが気になる。
 
 もっとも、あの作品を見ている人間の大半は先に発売されたゲームで解答を知っているのですから、今さらしっかりと推理物にする必要はないとも言えます。しかし(上手く表現できないが)普通の物語、としても4話で一つの話が終わるのでは尺が短くて中途半端な感じがします。
 
 そんな訳で、アニメ版はどうも「ただ声をつけて動画にしただけ」にしか見えない部分があります。勿論綺麗に纏めていますし、初見で見れば十分に楽しめるのでしょうが、原作のある作品をアニメ化するのならもう少し別の付加価値(賛否あると思いますが、原作にない要素を入れてみるとか)が欲しかったかなと。
 
 ドラマCDも別に目新しい部分があったわけではないのですが、音声だけであの世界観を表現できていたのは見事。時間がアニメの倍程度使えていたという事もあり、比較的細かい部分も描けていたのも○。原作知っていても楽しめる内容でした。
 (べ、別にアニメが見るに耐えないとかそういう意味じゃないんだからね。) 
 
 まあ、長々と書いてきましたが、結局何がいいたいのかというと「俺ってこの作品も信者だったのね」って事と、「とりあえずぶっ放しちゃった。あ〜あ」という事だけなんですが。
 そういえば最終作発表まで後数日ですね。