2006年を振り返って その1

 前年度ベテランのキャリアハイで3位に入ったものの、エースはルール改正の影響でフォーム改造、ベテランはたぶん疲労が蓄積、そのくせ補強はベバリンだけ、と明るい話題がまるで無いまま始まった2006年。
 オープン戦ではWBC組が抜けた影響で外野が「左翼:タコ 中堅:小池 左翼:枯木」と、確実に高校生以下の布陣になり、エース嘘番は案の定不安定な投球。顎も顎で「4,5月からなんて働いてられるかよ」と言わんばかりの爆裂闘魂投球。さらには中継ぎエース二代目も「去年投げさせすぎなんだよ」と言わんばかりに連続被弾。
 WBC組も実戦感覚が何よりも大事なのに守備固めでしか出場できない金城、ブルペンでしか出番が無いポロリ、「ファインプレーで壁に激突して確実に残機を5機は減らした」スペと、こちらもこちらで不安を露呈。
 それでも藤田が二遊間で起用され、期待の吉村、村田がクリーンアップに座る夢のある打線にファンは救いを求めたが、開幕が近づくと案の定「2塁:種、4番”さ”」の悪夢が復活。

 
 そんな一寸の光すら見えない中で迎えた開幕の水道橋戦。往年の苦手意識がぶり返した嘘番が序盤から制球を乱して爆発炎上すると、火へんに華の専属打撃投手加藤がいきなり2発を配給。4番の重圧を見事に吹き飛ばす事に成功すると、こちらの4番目の図書券は去年同様、「チャンスで併殺あり、ポップフライあり」の大活躍。
 エースは不調、四番は図書券、スペは早くもサボり気味。こんなチームが勝てるわけも無く、毎試合大量失点の大味な試合を続け、チーム防御率が6点台。上位に打率の低い打者をこぞって持ってくるという異端の感性で順調に負け星を増やし、4月終了次点で早くも定位置を掴む事に成功。
 
 唯一まともなのは村田だけながら、頑なに7番から動かさない組長。「さ」が4番なのに相変わらずバントで石井を2塁まで送らせる組長。どう見ても抑えられそうに無い二代目に連投までさせて負け星をもぎ取りに良く組長。
 組長采配は評価していましたが、この時期はさすがに擁護の余地がありません。