やっぱり一日ドラフトに溶けました

とりあえず高校生は「やや負け」という事で

今日は高校生ドラフトの日。大体の方針は決まっているわけですが、それでも予定通りいくかは中々気になるもの。そんな訳で今日は１時半からTV中継にかじりつく事に。去年までの自由獲得枠と違って、今年の制度は逆指名に近いものがあるようです。

一巡目の指名検討

今年は全部の球団が一巡目入札に参加することになり、横浜の指名は山口と言われていました。怪我がどうなのかやや心配でしたが、他の候補選手を見ていきますと・・・
辻内・・・高校生の育成下手な球団が、ただでさえ育てるのが難しい大型左腕に手を出すとかありえない。今まで治せたためしが無いノーコンというのが最大のネック
片山・・・故障も無く一番実戦向きのようですが、「身長１９２センチの大型左腕、角度のある直球が魅力」と去年の自由枠の人と同じようなカタログスペック。二人は要りません。
岡田・・・これ以上守れない外野手を入れるのは・・・。ある程度のレベルが無いと守備は練習してもうまくならないというのはハマファンなら誰もが実感していること。
それ以外の候補だと、外野手の平田、遊撃手の陽といったところですが、外野はそれなりに豊富ですし、内野も藤田、内川といるので焦らなくても良し。そう考えると鶴か山口で、鶴よりは故障の程度が軽い（バッティング投手位ならできる）ということなので、まあ良しか？　小関の評価が高いだけに呪い発動の可能性もありますが。

一巡目

去年は重複無しですぐ決まりましたが、今年はそれなりに重複もありそうなので結構緊張しました。広島、楽天の片山指名は予定通り。辻内から片山に方向転換していた阪神はこれを受けて鶴に再度の方向転換。今年のSBの悲惨さを見るに抽選回避は戦略的には成功だと思いますが、鶴に森大輔と同じ臭いを感じるのは私だけでしょうか・・・。
読売、檻は当初の予定通り辻内に特攻。結局辻内の指名も二球団だけというはどう解釈すればいいのだろうか。大学、社会人もあるのでそこまで冒険したくないというのでしょうか？
ヤクルトは予定通り村中。横浜も予定通り山口。日ハムとSBが陽を競合。で、もっとも気になっていた西武とロッテですが、西武が炭谷捕手、ロッテが柳田投手を指名。西武は鶴か辻内かという噂でしたが、う〜ん捕手は補強ポイントとしてはどうなんでしょう。
個人的に最も予想が立てにくかったのは千葉ロッテ。外れ一位でも傷が少ない広島と違い、競合はそこそこリスキーですが、希望枠回避で２順目があります。突撃して２位クラスを２名になるリスクを避けての柳田投手の指名はちょっと弱気すぎるようにも思いましたが、戦略としては堅実といえるかもしれません。
横浜的には山口の指名で文句なし。競合のリスク無しで取れる選手としては最高レベルでしょう。
その後、抽選で機構側の確認に不手際があったとかで、辻内の当りが檻から読売に、陽の当りがSBから日ハムに変更。当然のように掲示板では「読売が辻内外れならリーグ脱退とごねた」だの「両方判子は押してなくて、読売がこっそり後からついた（だから堀内は紙を見せようとしなかった）」等、壮大な疑惑祭りが発生。
色々な説が飛び交っていましたが、
読売「辻内くれないなら来期から１リーグにする。オリックスは入れてやらない。」
檻「辻内をお譲りしましょう」
読売「後SBは最近強すぎるから、陽は日ハムにしよう」
楽天「うちは片山があたったんですがいいんですか？」
読売「おたくは弱すぎるから問題ないだろう」
広島「ええと、うちは？」
読売「おたくはお得意の訳分からないの指名すれば良いだろう」
が一番ツボでした。
その広島ですが、外れ指名は鈴木外野手。補強ポイントは遊撃手じゃなかったのか？川端は？と各地で疑問の声があがりましたが、「鈴木を遊撃手として育てる」方針だとか。・・・強いなぁ、広島。東出二世にならないことを祈るばかりです。
で、横浜が３位指名をもくろんだ荒川捕手はSBに持っていかれました。横浜ファンはみんなでしょんぼり、SBファンも一位が荒川でしょんぼり。

２巡目

広島が本当にやってくれました。ドラフトファンの間でもほとんど名前の挙がらない今井投手を指名。
「五巡で取れるだろ？」「いや、２巡予定の選手を３巡目にして、契約金を下げる戦略だ」等と各地の掲示板で話題を独占。相変わらずこの球団の二巡目は完全な独自路線ですが、スカウトに自信があるのかただ単に競合を避けているだけなのか分からないのがなんとも。

３巡目

荒川捕手を取られてしまった横浜は、なんと地元日大湘南の黒羽根捕手を指名。この順位で指名したところから、高校生ドラフトは元々山口＋高校生捕手で終了の予定だったのでしょう。万一欲しい選手が指名漏れで残っていれば獲得したのかもしれませんが、噂のあった細谷内野手や田中投手は始めから予定が無かったと思われます。案の定横浜はこの順位で指名を終了。

総評

終わった時はしばらく呆然としていましたが、高校生の指名が例年２人程度であったところからも平均的な指名だと思われます。去年も高校生の最高順位が６位の石川内野手だったわけですし、中心は大学、社会人の方になるのでしょう。ただ、各球団分離ドラフトになったこと事を受けて片方に偏らない戦略をとっている（大体どこの球団も３、４名は指名した）ので、大学社会人の方で思ったとおりの指名ができるかどうかが今年の成否を分ける鍵となりそうです。
ただ、高校生を絞ったのが最近の中位〜下位指名の投手がうまく育たないことを受けてのことなら理解できなくもないです。渡辺、千葉と下位指名の投手を数年でくびにしているという反省もあるのかもしれません。外野手は無理に取る必要が無いほど充実していますし、内野は大社で内藤を取るつもりなのでしょう。
高校生単独で見れば「やや負け」といったところだと思いますが、逆指名制度があったときで言うところの
「１位：山口、２位：高宮、３位：内藤、４位：栂野、５位川島、６位黒羽根」
という線になればまずまず勝ちでしょう。勿論この通り取れればですがね。
最後ですが、名前的にいじられないか心配だった黒羽根選手は掲示板にすでにスレが立っていました。その名も
「ヘ(ヘ｀・∀・´)ヘ　ベイスターズ黒羽根捕手のスレ 」。AAの表す通り内容は
自打球が足に当たってスプレーかけられたら「死んじゃう！死んじゃう！」とか言われるんだろうか
・・・・・・コメントは差し控えさせていただきます。本物はとってもイケメンですよ。