ヒューズが飛んだ!
虚塵が珍しく勝てないと世間の注目を集めている裏で、
今年最下位を争うであろう、大洋とアストロ球団との試合がひっそりと行われた。
大洋の先発が「汚い回転の球で相手を討ち取る」という、
典型的な塁上を走者で溢れかえらせる害人ウッド、
アストロがまだ成人すらしてない前田ということもあり、
いかに貧打に悩む両チームとは言え、今日は打撃戦になるのではと思われた。
しかし、エラーで走者を貯めながら肝心な所で後一本が出ないという
弱小球団特有の現象が起き、試合は3−1と意外なロースコアのまま9回へ。
この球団相手なら同一カード勝ち越しも・・・等とたわけたことを考える
大洋ファンに、冷水を引っ掛けるべく登場したのが、今年の嘘抑えヒューズ。
長短打4本を浴びて、1点を返され、尚も2,3塁と、
胸のすくような快投をみせたこの害酷人が、
明日の新聞に「ヒューズが飛んだ!」と書かれることは確実であろう。
お得意の細切れ系統で何とかこの回のサヨナラ負けは防いだものの、
次の回には山北、水差しの陰に隠れて使えないことを隠していたお茄子が炎上。
胸のすくような負けっぷりに、最下位奪取に見せる意欲が感じ取られた。
マットホワイトもヒューズも使えないという、
粗方の大洋ファンが予感していた事態が早くも到来。
去年よりも確実にベテラン偏重の野手陣に崩壊した投手陣では
なかよし軍団大洋の命運も今年限りと見て間違いないであろう。