横浜6月編

 最下位を独走した2年前、横浜はワールドカップの影響もあって試合数の少ない6月は唯一勝ち越しに成功していた。今年は月末に限界が来て5連敗。イーブンの成績が一気に返済困難なレベルに落ち込んでしまった。来年も隠れエース雨野がそれなりに頑張ってくれるだろうが、ベテランがばててくる6月が一つの勝負の月になると思う。というのも、現在の横浜は中堅所と言える選手がちょっと少ない。実績を出していると言えるのは金城、多村、木塚辺りしかいない。ベテランは一年間戦う体力はないだろうから、多分この辺でばててくる。牛島氏なので、去年より投手起用には気を使うだろうが、おそらくこの辺が限度だろう。三浦、川村、佐々木、若田部、門倉辺りが崩れ、打線も調子が降下する。那須野や染田、土居、牛田辺りの若手に不調なチームを支えるようなピッチングを期待するのはいくらなんでも酷。吉見、秦辺りが中心になってくれればいいのだが、その予測はちょっと楽観的過ぎる。
 ずばり来年の横浜にとっての試練は6月である。6月の不調を乗りこなしつつ、夏場に向けて徐々に好調に持っていけるような作戦が必要である。個人的に提案したい作戦は、ベテランにサポートメンバーを作る事。ベテランがばててきたら、交代でこのメンバーを出して、休養させながら復調を待つ。(例えば石井の代わりに野中、佐伯の代わりに吉村を出す)多少目先の成績は厳しくなるが、ベテランは休養を取れ、若手は経験が積める。投手陣も同様で、調子次第だがどうせへばるであろうベテランは一月ぐらい追浜で調整し直し、その間若手にチャンスを与える。
 ただ、それだけだとちょっと成績が厳しくなりそうなので、もう一点は捕手。相川は総合的には悪くないが、この時期はあえて守備力重視の捕手に切り替える。小田嶋・・・だと悪い冗談なので、武山か鶴岡か?そのどちらかにキャンプから徹底的に守備練習を課し、リードを叩き込む事で投手陣の崩壊を止める作戦。去年大ちゃんが苦し紛れに捕手を相川→中村→小田嶋と代えたのがそこそこ功を奏したので、もっと計画的にやろうというわけである。まあ、実際はそこまで極端にシフトは引かないにしても、ベテランが調子を崩した時にサポートできるメンバーを用意しておく事が、後半を戦う上で大事である。とりあえず、オールスターまでを5割ちょっとで乗り切れれば、Aクラスは見える。