映画の話とか

 何故か大量に入荷してあったので、ヴァン・ヘルシングを借りてみました。要はヴァンパイアをやっつける話で、これが人気という事は「最近の流行は吸血鬼」という半年前の自分の主張が裏付けられたといってよいでしょう。映画自体は箱の裏を見た時点で「フランケンシュタイン」や「狼男」も競演・・・という非常にB級っぽい解説が載っていて、いきなり挫けそうになりましたが。でも二時間かけてみてしまったのでネタにしてやります。ネタばれは嫌いなので極力抑えます。
 そもそもこの映画、正規のヴァンパイア物をやりたいわけではなく、CGを使った特殊映像を見せたいというのが本音のようで、ヴァンパイアと狼男は元が違うから競演はありえない・・・等という発想はないようです。まあ、それは別にいいですけど、いきなり「ジキルとハイド」と戦うのはどうなの?
・・・以下、ネタばれ全開なので嫌な人はスルー願います
(内容)
 ヴァンパイアを退治しようとする一族がいて、ヘルシングはそれ(ヒロイン)を助けようとします。が、ヴァンパイアに攻撃が効かないので逃げます。一方ヴァンパイアは自分の子供を作ろうとしますが、何故か子供が人工生命体のようで上手くいきません。そこでヴァンパイアは人工生命体フランケンシュタインを利用しようと考えます。ヘルシングはそれに気付いてフランケンシュタインを強奪、本拠地まで逃げようとしますが途中で襲われて結局フランケンを奪われます。しかも襲ってきた狼男(ヒロインの兄)に噛まれて、2日後の満月の夜には自分も狼男になってしまいます。
 ・・・ここまでついてこれましたか?正直もう挫けそうでした。
 その後、ヒロインのおじいさんの残した絵がヴァンパイアの本拠地に繋がっていることに気がつき、しかもヴァンパイアの天敵は狼男であることも分かります。そこでヘルシングは狼男に変身してヴァンパイアを倒し、仲間Aとヒロインは元に戻す薬を探す作戦を立てます。この時点でヘルシングは怪物退治のスペシャリスト・・・という設定は何の役にも立たなくなります。で、薬を発見した仲間がヘルシングの元に行く間に狼男に変身したヘルシングとヴァンパイアはゴステロ・・・じゃなくてステゴロ。ぶっちゃけこのシーン、「ヒロイックサーガ」というよりは「怪獣大決戦」という感じです。しかも何されても死ななかったヴァンパイアは狼男に引っ掻かれてあっさり死にます。
 さて、完全に狼男になる前に薬を投与しないといけないわけですが、狼男に変身したヘルシングは薬を持ってきたヒロインに襲いかかります。何とか薬の投与には成功しますが、代わりにヒロインは帰らぬ人に。「変身した主人公がヒロインを殺す」展開とは、ドラゴンボールもびっくりです。で、自分で殺したヒロインを埋葬していると、何故か雲の隙間からヒロインの笑顔が覗き、満足そうにヘルシングは帰還します。終了。
(感想)
 ええと、びっくりするほど突っ込みどころ満載です。一々メモしてましたがめんどくさいので各自適当に突っ込んでください。個人的な感想としてはCG以外は見所無し。なんだか最近映画みるたびに批判ばっかりしている気がします。何か面白いものはないものでしょうか。