殺してでも奪い取る?

 ゼミに行くと話題は先週の試験一色。合格ラインが去年通りならまぁ・・・な出来ではあるのですが、好き好んで触れ回る事もないので黙っている事に。ゼミは今日は論文の書き方について触れただけ。正直、これで時間を潰せるならなんで前回試験前に発表させたのか・・・という気もします。

留年コース??

 卒業論文の提出期限についての話の中で、留年する人は来年でも良いし、今年出してもらって受理は来年という事にしてもよいみたいな話がありました。なんだか段々現実味を帯びてきて嫌な感じです。 
 今日勝っていよいよ貯金生活に・・・と思っていた楽天との交流戦は雨天中止。仕方ないので今日どっかの新聞に出た「斎藤隆(以下アレ様)、楽天移籍」についてでも触れます。

アレ様の略歴

 アレ様についてはこの日記でも何回か触れているのですが、簡単な略歴を紹介します。東北福祉大学からドラ1で入団したアレ様は、2年目からローテーション入り。当時はそこそこの結果を収めながらも10勝の壁が厚く、Bクラスのローテーション投手として可もなく不可もなくの存在。
 入団5年目の96年、(花火師としての)素質が開花。初の10勝に輝くと同時に206奪三振奪三振王を獲得。しかし31本の本塁打(このうち松井秀樹には打たれた7安打が全てホームラン)を浴びて被本塁打王にも輝くなど、いかにも横浜ファン好みのキャラとして愛される事に。そう、この当時は斎藤隆ファンは多かったのだ。
 翌97年。最初で最後の開幕投手のチャンスを怪我で潰すと、オールスター明けには二軍に復帰するも調子が上がらず、結局最後まで一軍登録なし。チームがヤクルトと優勝争いをする中、チームのフォロー役に徹する事に。
 そして98年。4月の開幕3戦目で554日ぶりのマウンドへ立つと、2回を無失点。同29日に初勝利を手にすると、6月からは先発ローテーション入り。この年は終盤5連勝で13勝をあげ、さらには日本シリーズ第2戦で3安打完封。さらに5戦目にも登板して7回2失点でシーズン2勝を上げ優秀選手賞を獲得。99年には14勝3敗と抜群の安定感を見せ(それでも2度目の被本塁打王だったのだが)、川村(この年17勝)と共にチームを引っ張った。
 ここまでの略歴は問答無用にエースであり、その成績を毎年収めるのなら2億でも惜しくは無かった。しかし翌年は6勝10敗と数字を落とし、さらに2001年。新たに就任した森監督は斎藤をストッパーとして起用。ここから何かがおかしくなった。(タコ殿下が4番に就任したのはこの翌年。ひょっとしてこいつが全ての元凶か?)7勝1敗27S、防御率1点台と数字だけ見れば一流選手なのだが、出てくるたびに走者を溜め、毎回ぎりぎりの内容。翌年はチームの不振も手伝ってさらに内容が悪化。佐々木を見慣れたファンはあまりの酷さに「自作自演の斎藤劇場」と揶揄し、しまいには名前を呼ぶのも汚らわしいと「アレ」呼ばわり。
 この頃から年棒の要求が貢献度と明らかな開きを見せ始め、結果も出さないのにごねる守銭奴としてファンの失望を生む。さらに2002年オフにはFAでメジャーに行きたいと要求。結局相手にされなかったのだが、何故か球団に対しては強気の要求。(3年7億だったか?)要求する方も要求する方だが、出すほうも出すほうである。
 ごねた挙句先発では03年に6勝、04年には2勝止まり。挙句あそこが痛い、ここが痛いといっては休みを取り続けるダメっぷり。今年もオープン戦は酷い成績ながら何故かローテ入り。案の定5回持つ事の方が少なく、1勝も出来ない間に「肋間神経痛」等という新たなサボる口実を得て追浜行き。現在に至る。

このトレードについて

 正直ファンとしては「何でこんな選手が欲しいの?」と言った感じである。抑えをやっていた時(02年まで)ならぎりぎり納得できない事は無いが、現状では貴重な選手枠を潰す意味は何処にも無い。一体何処に渋ちんの楽天年棒は横浜と按分としても1億以上出す意味があるのか?以下に検討してみよう。
 まず先発としては明らかに戦力外である。股関節やら何やらが悪いらしく、長い回はもたないらしい。中継ぎとしても微妙。去年の中継ぎ時の「どんなに短い回でも確実に失点するダメっぷり」を見ると、若い投手を使ったほうがよっぽどましである。抑え・・・なら分からなくも無い。自作自演が過ぎるが、以前押さえをやっていたときの状態ならぎりぎり我慢できないでもない。まあ、明らかに当時よりも衰えがきているだろうが。
 やはり戦力として考えると1億は高すぎる。複数年最後でダメなら新天地行っても望みは薄い。なのでそれ以外の要素を考慮するが、他の付加価値としては「アレ様は仙台出身」ということが考えられる。確かにこれは地元密着を考える楽天としては価値の一つであろう。が、アレ様が若手のエースというならともかく、もって数年の中年(今年35)である。さすがにこの年では資産価値はないように思うのだが・・・。
 他の要素を考えてみよう。アレ様が東北福祉大学なので、今年のドラフトの目玉福田に影響力があるかもしれない。・・・でも正直、アレ様が影響力あるなら総会屋のいる横浜のほうが有利であろう(獲得するかどうかは分からないが)。なのでこの点も微妙。
 結局何故楽天がアレを欲しがるのかわからない。今年オフに戦力外通知された後なら安値で取れそうだが、トレードにしてしまうと減棒制限がかかる。う〜ん、やっぱり取る意味無いと思うのだが・・・ひょっとして将来の幹部候補とでも思っているのか?

成立の見込み

 仮に新聞で語られているように、横浜が年棒の半分を負担する事になると支配日数の関係で数千万損をする事になる。しかし逆に言うと、絶対活躍しない選手の年棒を半分抑えられる。後は球団のアレ様への評価次第なのだが、1ファンとしては1億拾えるので欲しいならあげればいいと思っている。というか、できれば総会屋も引き取ってくださると言う事無いです。
 某掲示板では「交換要員をよこせ」等といっているが、それは強欲に過ぎるというもの。仙台にある球団だからこそ、アレなんかを欲しいといってくれているのだし、それ以前にただでさえ戦力の無い球団に要求する事じゃないです。
 なので個人的にはこの記事が本当なら成立の見込みは高い(楽天のメリットは微妙ですが)と思っています。長い間お疲れ様でした。