極悪横浜、新人虐め

  横 浜  5 0 5 1 0 1 0 0 0 12  
  広 島  4 0 0 0 1 0 0 0 0 5


  <戦評>
 打撃練習中に左肋軟骨挫傷で登録抹消と、キャッチボール中のぎっくり腰に次ぐ伝説を作ったスペが登録抹消。例年よりも一月ほど早い離脱に、気象庁は「WBCの影響で普段よりも故障の時期が早まった。フェンス激突で残機が減った事も影響しているだろう」との見解を述べた。例年ならシーズン中の長期離脱は2回だが、普段よりも早い離脱に「3回目が見られるかもしれない」、とファンは期待に胸を膨らませた。
 横浜が例年の行事を一足早く済ませる中、「打撃不振なのに先発二枚が故障」と踏んだりけったりのアストロ球団は、相手の先発が高宮と聞き、「横浜の新人左腕は毎年駄目。横浜はよく新人に勝ち星を献上してくれる」との読みから、高卒2年目の佐藤を先発に立てた。
 今日も新人の噛ませ犬になる恒例行事発動か・・・と半ば諦めムードの横浜だったが、高卒二年目の佐藤が緊張から制球を乱すのを見ると豹変。弱った相手にえげつなく襲い掛かる大洋時代からの伝統芸で初回に5点。今までやられっぱなしだった鬱積を高卒二年目の青年相手に晴らす大人気なさで、元々少ないファンを更に減らすことになった。
 この余りに無礼な行動に、社会人出身で礼儀を弁えた「組長の後輩」高宮が奮起。走者を溜めてからすかさず四尺球を献上する気配りを見せるも、調子に乗った高卒選手達がその後も広島投手に襲い掛かり、4回までに11点。
 大差になると打てる4番メチャが初本塁打を含む「3安打3打点」で全試合四番を確定させると、最後は「上等な敗戦処理」に成り下がった二代目が走者を溜めて危機感を演出しながら締めくくる役者ぶりをみせた。
 これで大洋は初の連勝、同一カード勝ち越しを決めたのだが、上位チームにはまるで手が出ない現状では、この勢いも持って今週の乳酸菌戦までであろう。

  <評価>
 スペいないほうが強いんじゃね?・・・と言うのは冗談としても、なんか覚醒してしまった感のある村田に吉村、古木の活躍は素直にうれしいです。ただ、村田にしろ古木にしろ、これが実力とはまだ断言できません。どこかで4番に据えないといけないでしょうが、何とか上手い具合に交替していった欲しいです。
 ・・・本当は「さ」の怪我が一番かな・・・とかそういうことは思っていても言いません。自打球2発当ててもぴんぴんしているので期待するだけ無駄でしょう。なんで常にでて欲しい打者がスペ体質で・・・(自粛)