昨日に引き続き、今日も戦力外ニュースを

 万永選手が任意引退、それ以外にも日ハムに移籍した横山、楽天に移籍した矢野、戸叶両選手も戦力外になってしまいました。なので一応記録に留める意味でも短評を。

万永 貴司

 田中一徳が入団するまでは、球団内で一番小さな野手だった選手。打撃でレギュラークラスに見劣りがするためにレギュラーを掴む事は出来なかったが、走塁、守備と破綻が無く、万一のときの予備戦力としては欠かせない存在だった。
 若手内野手の守備に不安があった去年は、後半には代走、守備固めとして重宝され、牛島監督には「御守り」と評価された。また課題だった打撃も年々進歩はしており、去年は交流戦で村田からスタメンを奪う場面もあった。
 しかし今年の初めに大事な場面でバントを失敗してからは、チームの若返りの波に飲み込まれる形で二軍生活。それでも腐らずに練習を続け、昇格するにも十分な成績を収めたのだが、結局お呼びはかからず今年で引退という形になった。レギュラークラスでない分、どうしても若手を優先されてしまうのはやむを得ず、守備では藤田、走塁では野中らの台頭はあったのだが、それでももうしばらくは必要な戦力だったのではないか。
 
 余談だが、彼の応援歌は球団屈指の名曲wである。あの曲を球場で歌えなくなると思うとさみしい限り。だれかに引き継いでもらえないだろうか。

矢野 謙二

 99年逆指名による2位指名。150キロを越える速球とチェンジアップを武器に、法政のエースとして活躍。当時は上原と並ぶ新人王候補の有力候補であった。
 しかし入団後は球速は一流ながら、他の面で甘さを露呈。数度の先発の機会に大炎上を繰り返し、その後は怪我もあって2年間登板なし。結局福盛投手と一緒に近鉄へ移籍する事になってしまった。
 更に数年後、球団消滅の折に楽天へ移籍。度々名前を聞くようになって安心していたのだが、後一歩が足りなかった。土居にせよ矢野にせよ、法政のエースはどうも・・・という印象があるが、悪いのは多分当時の二軍であろう。

戸叶 尚

 98年優勝時には谷間ながらローテーションに食い込み、対巨人戦22イニング連続無失点という凄いのかどうなのか良く分からない記録を打ち立てた。
 ただ、どういう投手なのかといわれると今一つ印象に無く、コントロールが悪かったのとトカボールなる変化球を持っていたという印象ぐらいしか・・・。移籍した後もモー娘と一緒にTVに写ってはしゃいでいたり・・・みたいな話しか耳に入ってこなかったようですが、移籍後は防御率は今一つながら登板の機会には恵まれていたようで何より。
 引退の原因は悪性腫瘍だったとの事です。

横山 道哉

 こちらも優勝時に中継ぎローテーションの一角として活躍。150キロ近いスピードボールとフォークが武器の本格派投手であった。99年もリリーフの主軸として活躍。佐々木亡き後のストッパーの最有力候補だったのだが、何故かこの時期から足踏みが続く。
 コントロールの問題なのか、ハートの問題なのか分からないが、肝心な部分でリリースの失敗が続き、気がつくと一軍では殆ど見かけない投手になってしまった。首脳陣も起用法に困ったようで、先発に回ってみたり、抑えをやってみたり。結局この年日本ハムにトレードされる事となってしまった。
 
 で、その後ハムで最優秀救援投手まで受賞。おいおい、追浜はどうなっているんだと大いにファンの失望を買う事になった。まあ、プレーオフの肝心の場面で打たれたあたりはわずかに面影があるといえないでもないのだが・・・。
 去年の交流戦ではあっさり捻られたが、何故か急に調子を崩して二軍落ち。そして今年解雇と落ちていくのも早かった印象。一体彼に何があったのだろうか。
 
 
 何となくですが、大洋の投手ってトレード後しばらくは頑張るのですが、その後が続かないケースが目立つ気がします。アレ様はどうなんでしょうか?