TOP10

 書いたものをはるだけなので、色々みにくいかもしれませんが、修正は明日以降で。

10位 彼女達の流儀(130cm)

 鈴虫先生が「突撃や!」といい始めたときは、「まあ、サマイズもこれには負けないだろう」と思っていましたw。
 ショタでドMな主人公がSなお姉ちゃんに苛められるシーン満載の、いかにもエロゲといった感じの作品。自分では多分絶対選ばないタイプの作品なのですが、話の筋は実にしっかりしていました。シナリオだけなら今年屈指の作品でしょう。絵にも結構早い段階で適応できましたし、主題歌の出来のよさも一級品。
 
 それでは何故この順位なのか。話のメインになるお姉ちゃんにぴくりとも萌えなかったからだったりします。基本ドMなのに不思議な話です。なのであのお姉ちゃんの魅力は一位指名した大明神にでも語ってもらってください。

9位 こんな娘がいたら、僕はもう(あかべぇそふとつぅ)

 看板ライター「るーすぼーい」氏の作品以外の評判が今一つよろしくないあかべぇでしたが、今回は底力を見せてくれた感じです。
 設定とか、話の展開の仕方とかはるーす氏には大分劣るものの、キャラクターの魅力を全面に出して、ライトな雰囲気を壊さず、かつ十分なボリュームを持たせたテキストを展開していったのは見事。
 
 たまに説教臭くなったりするのがちょっとなぁ・・・という感じもしますが。
 

8位 スカーレット(ねこねこソフト

 アップする前から部員による「信者乙」の声が聞こえますww。
 
 でもね、結構色々言われていますけど、作品としては結構頑張っていると思うんですよ。
 テーマも明確ですし、演出その他にもしっかり力を入れていますし。
 まあ、「設定を日常に近づけすぎた所為で非日常が何か陳腐に感じる」と言われると確かにその通りなんですがね。
 作品を受け入れるためには、前提として「多少無理して世界観を受け入れる」必要があります。
 ニトロのファントムなんかはその辺りを上手く処理できていたのですが、やっぱり日本じゃだめですかね?
 
 ・・・このままでは完全に信者補正全開なので無理して誉めます。
 まずねこでは当然のことなのですが、キャラがかわいい。しずかとか最高じゃね?英語上手いし。まあ、声が高くなるとひよりんになりますけどね。
 視点変更も紅蓮に染まる何たらと違って、必然性がありながら違和感を感じさせない見事な出来です。べ、別に「結局両方見るなら選択画面要らないだろ」なんて思ってないんだからね。
 選択肢を最小限に絞ってシナリオに集中させる所もいい。これを単に分岐無いだけだろ?とかクレームつけるやつがいるから困る。まあ、その通りなんだがww
 後は設定の細かさかな。3章はびっくりした。伏線をこう回収するとは。その割に本編にはあんまり反映されていませんけどね。
 
 ええい、さっきから突っ込みうぜえよww。とにかくいえることはねこねこソフトさいこ−、ともさんは神って事よ。
 

7位 おたくまっしぐら(銀時計)

 非常に評価が難しかった作品。
 まず、発売日の時点ではまるでゲームになっておらず、2ヶ月たって修正ファイルを出しても攻略が不完全にしか出来ないキャラがいる、途中から声が消えるとか、色々問題ありすぎ。
 折角の素材を完膚なきまでにぶった切る辺り、さすがはクロックアップ系列のメーカーだなと。
 
 攻略できるようになってからも、ちょっと余分なイベントが多すぎるかなという気もします。まあ、既読スキップいれればそこまでストレスにはならないと思いますが。
 ただ、その分を差し引いてもシナリオの出来は素晴らしかった。
 ロミオ先生独特の文章センスを生かすのに、「ヲタ」を扱うのは大正解でしょう。随所に散りばめられたロミオ節には大笑いさせてもらいました。
 まあ、ロミオ先生の文章は人によって合う、合わないがあるので、嫌いな人には鬱陶しく感じられるのかもしれません。
 
 そして単純にテキストが面白いだけでなく、しっかりとシナリオごとに「テーマ」が明確にされていて、その上でびっくりするような斬新なシナリオ展開がなされているのも素晴らしいです。その辺りもさすがロミオ先生といえます。
 
 そんなわけで、色々差し引いても、自分の中では「面白かった」と自信をもって言える作品。それだけに、しっかり完成品になっていないのが惜しいです。

6位 ef 〜 a first tale 〜 (minori

 まだ前編だけなので入れるかどうか悩みましたが、一応前編だけの評価。minoriが社運を賭けて作っているだけに、映像だけでなく、CGやCVなどの演出面も素晴らしいの一言。
 力入れてるなぁ、と素直に感心させてもらいました。
 
 ただ、肝心のシナリオ面がもう1つ期待はずれだった感じはあります。
 まだ前編しか出ていないうちから「期待はずれ」とか言うのはどうかと思わないでもないですが、「はるのあしおと」あたりと比べるとやっぱり少し劣るかなと。
 テーマとそれに添ったシナリオ展開は確かに非凡ですが、前編だけだと「上手いけど抜けてはいない」レベル。
 全体的なレベルの高さを考慮するとこの順位にはなりますが、今年唯一の大物タイトルとしては、前編だけでももうちょっと上に行ってほしかったかなと。
 
 まあ、肝であるであろう優子シナリオや、残りの2キャラのシナリオ展開次第で大化けする可能性は残しているので、後編に期待ageと言う事で。

5位 D.C.2 〜ダ・カーポ2〜(サーカス)

 サーカスシリーズの看板タイトルの続編。
 看板タイトルだけあり、作中の曲だけで8曲、力がしっかり入っているのが良く分かり、安心してプレイできました。
 前作に比べるとシナリオも洗練されており、全てのシナリオを見るのには結構な時間がかかったものの、その時間を感じさせないだけの作品としての面白さがありました。この辺りはさすがに定番タイトルの1つだけはあるかなと。
 
 ただ、サブキャラクターに力を入れている点がどうしても「追加キャラ入れてもう一回出すんだろ?」と邪推させられますし、ボーカル曲が多いのも「どうせアルバムいっぱい出すんだろ?」といらん事を考えさせられます。(いや、実際いっぱいアルバム出てますがw)。
 作品単独で見ると良い作品なのですが、曲芸商法と絡めて考えると、「あんまり素直に評価すると危ない」みたいに感じてしまったのが何とも。
 あんまりえげつない事はやるものじゃないと言うことですかね。
 
 ・・・もっとキモイのキボンという声が聞こえそうなのでキモくします。
 由夢カワイイ。由夢は俺の嫁。姉妹フェチじゃねえからお姉ちゃんは兄くんにでも払い下げてやるよww$100ってとこかwww

4位 戦国ランスアリスソフト

 実は始めてのアリスソフト作品だったりします。
 地域制圧型のSLGで、キャラもストーリーもそんなに好きなタイプでもないのに、異様に嵌りこみました。それこそ忘年会すっぽかして一週間で50時間とか。
 育てたキャラが引き継げないのはちょっと辛い所ですが、クリアボーナス等が作業臭を消しているのがいい。
 
 問題は鬼畜っぽいのが嫌いな点。特に○○がイベント進行でどうあがいても××にしかならないのは勘弁してくれないか。
 難易度は結構高いような気がしないでもないですが、ポイントは「何回も攻める」事らしいです。後は軍師と陰陽の併用。
 
 ストーリーは「次回に続く」みたいな内容ですし、正直特にどういうことは無いシナリオのような気もしましたが、夢中になって続けてしまうゲーム性の高さは今年の作品の中でも抜けています。
 
 ええと、キモくだっけ?
 謙信は初めからデレデレなのがいかんと思うよ。そういう意味では蘭だね。しかし、ランスは幼女相手には鬼畜モードにならないとか、EDか?wwwww

3位 この青空に約束を(戯画)

 パルフェ、ショコラで知られる「丸戸+ねこにゃん」チームの安定感は、今やこの業界屈指と言えるでしょう。
 日常テキストの切れとシナリオ構成の巧みさはさすがで、システムの安定感もさすが大手といった感じです。
 音楽とかCGとか、その辺もこのチームなら一切心配無用です。今回もさすがのクオリティーでした。
 
 ただ、今回は最終的には1つに収束していくシナリオだったせいか、どうしても「先が読めてしまう」感じがあったのが残念。
 最後のまとめ方はさすがに上手いのですが、そこに辿り着くまでの過程が見えやすかっただけに、各キャラの攻略がちょっと作業っぽくなってしまったのは残念。

2位 StarTrain(mixed up)

 隠れた名作。
 本当は一位にしてしまおうかとも思いましたが、さすがにちょっと贔屓になってしまうような気もしたので。
 去年「夏空少女」で色んな意味でやらかしてしまったメーカーの第二作で、正直前回のことがあるのであんまり期待していませんでした。
 本当は二度と買わない予定でしたが、主題歌が気に入ったのでもう一回だけのつもりで買ってみました。そういう意味では嬉しい誤算。
 
 「ハード純愛」をうたっており、確かに作品の中ではそれなりにしんどい場面もありますが、いわゆる「鬱ゲー」と言われる程重たい展開ではありません。
 とはいえ、本編に入ってからもそれなりに重たいテーマが扱われるので、そこまで気楽なゲームと言うわけでもありません。
 この作品で一番素晴らしいと思ったのが、その重めのテーマを処理する時のバランス感覚で、重くなりすぎないように、それでいてしっかりと丁寧に描くバランス感覚はやはり秀逸かなと。
 テキストのセンスの良さもあり、このライターさんは将来、ロミオ氏やるーすぼーい氏に並ぶ大物になるのではないかと予感させてくれました。
 
 後は主題歌。今年の作品の中で一番好きです。

1位 遥かに仰ぎ、麗しの(PULL TOP)

 各所でも散々語られているでしょうから、今更自分がアレコレ言う必要も無いでしょうが、やはり凄いです。
 ライターさんを複数使う作品は結構キャラごとのシナリオに差が出てしまうものなのですが、そんな心配は全く必要なく、本校ルートも分校ルートも素晴らしいの一言。
 どのシナリオにも外れが無いのには驚きました。
 シナリオには定評のあるプルトップですが、今作でその地位を不動にしたのではないかと思います。(プリンセスなんちゃらの時はこのメーカーの行く末がちょっと不安になったのですが)
 
 個人的には本校の方が好きです。ロミオ氏のような強烈な個性は無いのですが、テキスト全体に品と言うか、透明感のようなものがあり、読んでいて安心できます。作品の世界観とも良くあっていたのでないかと。
 
 一応不満としては、シーン回想が20シーンもあったら、1キャラ3シーンぐらいはあるんじゃないかと期待するだろ?ってことです。
 お気に入り2人が1シーンだけでちょっと泣きそうでしたww
 
 最後に。みやびちゃんぷりちー。