このジャンルが適当なのかどうか分かりませんが

 聞いた話をいくつか。まずはみんなが大好きなねこねこソフトですが、多分別の会社になって活動を再開するだろうみたいな話がちらほら出たとか。何となく「無料で配布を続けていたお返しディスクの生産のため」という鈴虫先生の意見が当たっているような気がしてきました。まあ、終わらないなら何でもいいですよ。どこまでもついていきますから。
 
 さて、ひぐらしについての意見を少し纏めてみました。以下全力でネタばれなので、嫌な人は絶対に見ないで下さい。約束ですよ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ・・・これぐらい余白があればいいかな?
 昨日の感動なのか拍子抜けなのか分からない結末から一日。ちょっとだけ冷静に考えてみました。
 
 まず最終編についてなんですが、「誰一人不幸にしない終わり方」だった事は評価したいわけです。あれだけキャラが派手に死にまくっていた作品が敵役の鷹野まで殺さない結末。完全なる大団円を目指したという事なのでしょうが、明確な意思が見えていてよかった。
 そして最後なので全員に見せ場を与えたのも○。その分主要な人物が若干空気化していたような気もしますが、あれ以上やると逆に冗長だったとも思えるのでこれはこれで良し。(ぶっちゃけ梨香ちゃんが主人公のヒーロー物で、圭一君は・・・といった感じでしたが。)
 鷹野の過去の掘り下げも賛否両論ですが、個人的にはただ憎いだけのキャラにならなかったのはよかったのかなと。逆にあれで鷹野中心の敵役がどうにもしょぼく感じるようになってしまった感じもありますが。まあ、緊張感がなかった最大の原因は今までと違って「どうせちょっと追い込まれても最後はハッピーエンドなんだろ?」と思っていた点だと思いますが。その意味では選択肢での分岐もちょっと考えても・・・いや、逆にめんどくさかったか。
 
 テーマに関して。「解」に関しては多分「団結」とか「信頼」とかでしょうか。一人で抱えてしまうと雛見沢症候群が発症して最終的には不幸な結末になってしまうが、仲間に相談していくときちんと解決できる。仲間を信用する事の大切さ、とかちょっと恥ずかしい事が少なくとも「解」のテーマではあるのでしょう。まあ、実際あれだけ信用できる友人を得られる機会がどれだけあるのか・・・と思わないでもないですが、首尾一貫としていたのでこれはこれで良し。
 
 作品の整合ですが、これは良く頑張っていた。きっちりと枠に嵌めて考えられるようにしていた。一つずつ解決していって最後には・・・という部分が実に素晴らしかった。罪滅ぼしで疑心暗鬼になった仲間を引き戻し、皆殺し編で古い因習を打ち破った。実に理路整然としていて安心してみていられた。
 また読み物としてもしっかり読めるものになっていた。どの時点で上記の枠組みを考えていたのか分からないが、いずれにしても単独で楽しめる謎かけ編を作れたのは素晴らしいの一言。
 
 
 さて、そろそろ不満も言っていきましょうか。まず誰もが考える事だと思いますが、謎かけ変での豹変の理由が「雛見沢症候群」という未知の病気で、富竹の死んだ理由も「未知の薬物」だった点。これの存在を少しは匂わせてくれないと推理には至りにくい。勿論本編で言われては興ざめなのですが、最悪暇つぶし編あたりで匂わせてくれればもう少し推理できたのではないか。
 また、外部から未知の機関が村に侵入していた、というのもかなり無茶。普通に想像するなら「村人の誰か」としか考えられない。しかし村人を疑うとこの推理は詰む。酷い話だ。鬼隠し編だけを考えても、最後に押しかけてきた白いバンは敵だけど、部活のメンバーは関係ないと推理するのはかなり無茶。
 
 鬼隠しと言えば結局分からなかった点が二つ。まず圭一がレナから逃げていたシーンで山狗にあって気絶させられているが、何故山狗はこの時点で圭一を確保してしまわなかったのか。素直に読むなら後からレナが追ってきたおり目立ちたくなかったからでしょうが、その割にはその直後に家に車で押しかけている。(表向きは入江の往診だが)行動が矛盾していないか?
 山狗はどこかに隠れていて、状況次第で出てくる事になっていた(つまり圭一が正気なら入江だけで連れて行くつもりだった)と考えるなら何とかなるか?圭一が遺言を書くまでに結構な時間があったわけだし。
 
 で、もう一つ。結局注射器(本当は違う事になっているが)を持っていったのは誰だったのかという事。これは本気で分からない。「入江並びに山狗」だとすると自分達について言及してある遺言状を残した意味が分からなくなる。(勿論山狗などとは書いていないが、白いバンを持っていて云々で嫌疑がかかる事は十分考えられる)
 それでは調査に入った警察か。一旦は見つけたのだが都合が悪かったので上層部に圧力がかかって注射器を隠蔽した。ただ、これもおかしい。上と同じ理屈で隠さないといけないのはむしろ遺言状の方ではないか。
 
 となるとそれ以外?それ以外に考えられるのは遺言状の場所について語られていた両親・・・ですが、それでは何のためにマジックペンを隠したのか。考えられるのは息子が狂っているという前提で捜査をされたくなかったから、と言った所か。この意見ならギリギリ理屈は通る。
 あるいは梨香ちゃんという線はどうか。圭一が発症してしまっていたことは分かっており、近いうちにこの結末が読めていたなら回収に入る事も考えられる。まあ、彼女だとなんでわざわざ回収しに来たのかという動機がちょっと思いつきませんが。(どの道ダメなら次の世界に行くだけなんですし)
 その意味ではむしろ考えられるのは羽生か?圭一の発症に責任を感じていたようなので、彼の名誉のために回収した、という推理は比較的無理が無い。なんか一番ありそうな気がしてきましたが、そうなると結論は「持っていったのはオヤシロ様」。・・・うーん、なんか嫌なのは自分だけですか?
 
 さすがに書きすぎたので残りは明日。